コミュニティ保育の役割

この3月末を持って厚木市のコミュニティ保育の一つである「ひよこコミュニティ保育」が40年の運営を閉じました。この間の卒園児は491人で、卒園には至らないまでも一時的な利用も含めると多くの子ども達の育ちの場となりました。保育の始まりは地域のお母さん方が公民館の一室を借りて始めた子育て支援でした。活動は地域の理解を得て園舎の提供、畑の提供など活動の輪を広げ、一時は50人を越す子ども達で賑わいました。
しかしここ数年は新入園児の数が減少し、運営の厳しさが出てきました。在園・卒園児のお母さん方による継続の検討会が開かれ、なんとかつなげる方向を探りましたが閉園の決断となりました。少子化はもとより働きたいお母さんの増加や幼児教育の無償化という社会情勢を乗り切る事は出来ませんでした。閉園する様々な作業・手続きに対して、みんなの体力があるうちに実行しようという判断で、約2年をかけて最後の日に向けて準備をし、3月29日にお別れ会を計画したものの、コロナウイルスの感染を避けるために式典は見送られ挨拶だけとなりました。
コミュニティ保育は手作りの子育ての場でしたが、実はお母さん方の共に育つ場でもありました。いろいろな考え、悩みを話す中で乗り越えた事はたくさんあります。この活動は種まきだ、と表現した方がいました。これまで蒔かれたた多くの種はこれからも大きく広がると期待します。幼稚園でもない、保育園でもないもう一つの子育ての選択肢としてあった事は地域の財産だったと言えます。