ワクチンの話~その1~
今現在予防接種を網羅すると、小学生までに約40種類のワクチン接種をすることになるといいますので、保護者はワクチンスケジュールに悩んでいるとも聞きます。健康な体にあえて病原菌を入れることに不安を持つ方は多いのですが、それ以上に半ば強制的に接種を進める行政や一方的な報道だけを判断の基準にしているのも現実です。
今年もワクチントーク全国集会が開催され、子宮頸がんワクチン被害者の実態報告がありました。接種前まで健康で普通の生活を満喫していた女子学生が、接種による副反応で記憶障害や歩行困難などとなり学校生活の継続ができなくなった事などが報告されました。同時に医療現場での対応の不適切なことや救済制度の不十分なことが当人を始め家族に一層の不安をもたらしていることも強く訴えておられました。
2013年4月に接種の推奨が始められ、副反応の多さに6月には推奨が一時止められている子宮頸がん予防ワクチンは2年近く経過した現在でもまだその方向性が出ていません。ワクチン接種による重篤な副反応被害を受けた当事者で組織した全国子宮頸がんワクチン連絡協議会への相談は1300件以上となり、症状に不安を持つ登録者は353人となっています。高次脳障害や脳炎との関連性も問われることとなり、厚労省での研究も始まりましたが接種の推奨を求める薬剤メーカーの積極的な動きの前で、被害と不安を訴える市民の声はどう反映されるのか国の動きに注意していかねばなりません。
さらに今進められようとしているワクチン接種の一つに北海道における日本脳炎ワクチン接種の導入がありますが、そもそも北海道に日本脳炎を媒介する蚊はいない中で、なぜ打たねばならないのか素朴な疑問でもあります。
大事なのは本当に必要なのかどうか、情報を取り自ら考えていくことです。そして不要と判断したなら「NO!」といえる権利を使うべきです。作られたワクチン神話から抜け出すことは、他人任せでなく自らの家族の健康を守ることへの取り組みでもあります。