(仮)健康子どもの森は子どものため?

2013年9月11日 17時04分 | カテゴリー: 活動報告

厚木市では平成25年度予算で(仮)健康子どもの森の整備に11億円の予算をつけています。荻野運動公園の北側の6haの山間地を利用して、「遊んで学んで元気になれる自然体験の新たな拠点」とのコンセプトのもとに計画が立てられ、10月半ばには工事が始まる予定です。

土地は荻野運動公園と一体的であり、平成5年に都市計画決定されていたものが途中でオオタカの出現により結果的に手が入れられずに現在まできているものです。計画が具体化する中で、この土地の持つ自然の価値について評価され、絶滅危惧種も確認される中で、整備について市民や環境団体から意見が出ています。

この夏、私たちも現地に入ってみました。以前は水田があった場所には早くからトンボが飛び交い、蝉と鳥の声と風の音だけがあたりを支配している場所です。計画ではここに最高10mの高さの空中回廊や日本一長い滑り台を設置して集客の目玉にしようというものです。

そこで担当課に聞き取りに行きますと計画利用者数は10万人/年間というふれこみですが、算出の根拠はなく単に同じ面積の都市公園の利用者数の平均を出したとのこと。厚木市には220ケ所以上の公園があるけれど市民一人当りにすると7.73㎡で、目標値である10㎡には及ばないのでぜひ必要である。またこの構想はジュニアリーダーたちの意見をもとに基本構想を練り検討委員会で作り上げてきたとのこと。費用の内訳では半分は国交省からの社会資本整備総合交付金であり、市と1/2ずつ負担となります。ちなみに回廊は約3億5000万円、滑り台は一基8000万円×2基というものです。開園後の維持管理は25,000万円/年の予定。そして肝心な運営について最初は指定管理にするがその後はボランティア団体やNPOに移管していく予定とのこと。

全国的にも例を見ない素晴らしい計画であるとの説明でしたが、運営や計画が大枠過ぎてどうしても現実的に理解が難しい事です。自然の中にどうして巨大な人口物が必要なのか。子どもたちに自然を体験するにはもっと地に足のついた計画が必要です。また厚木市には県立の七沢自然公園があり、できた当初はにぎわったものの今では寂れて残念な先例があります。厚木市は生物多様性戦略を基軸にこれからの政策を進めていくとの話も聞きますが、この(仮)健康子どもの森についてもっとじっくり考えて市民が本当に欲するものがなんであるか知る努力と、その要望を実現するために精査して

以前の水田の形跡が残る

湧水

付近の荻野川に見つけた野鳥の巣

いく必要があるのではないでしょうか。財政が厳しいと言われながら、税金の使い方に疑問を持つような計画であると感じます。