小さな保育施設の大きな課題

2012年11月29日 12時08分 | カテゴリー: 活動報告

   厚木ネットでは今秋のテーマの一つとして地域の保育に関する実態についての聞き取りをしました。市内には22の公立・認可保育園の他、認定厚木保育室が12、その他の保育施設が8、夜間型保育施設が3、コミュニティ保育が3あります。

 その中でも特に今回は認定厚木保育室とその他の保育施設を訪問し、現状の課題や子育て支援についてお話を伺いました。行事が多い時期でもありましたので、全ての施設に伺うことはできませんでしたが、貴重な時間をやりくりしていただきました。

 現状は、認可園に入園の待機中の子どもたちの居場所となっている事、認可園への入所に際しての条件に合わない事での利用もあるということです。しかし多くはその施設の良さを認めての利用でした。認可保育所は依然として働くための子育て支援政策の場であり続け、広い意味での子育て支援には一回り大きな民間のたくさんの力が必要です。

 認定厚木保育室の利用者については、利用者への公的支援も以前と比べると充実してきています。しかし、その他施設となるとほとんど公的支援は望めません。施設運営を考えると利用者負担が増すのは当然のこと。多様な保育のニーズに対応するには無理を重ねることになり、存続についての課題を抱え込むことにもなっています。

 厚木にこれほどたくさんの民間の保育施設があることは、地域の子育ての力が多様にあることの証明です。身近な所に相談ができ預ける場があることを大切な社会資源と捉えその役割を評価すべきです。話をうかがう中で、ギャンブル依存症の母親から子どもを預かる事で生活のバランスを保っているケースや虐待を疑うケースもあるとのこと。子育て支援は時にその家庭の支援も反映した支援が求められます。小さな保育施設の抱える大きな課題をどう捉えることができるのか。その力量が試されています。

 子ども子育て支援法の成立は、約60年ぶりの保育の制度の変革となり自治体の裁量が増していきます。自治体がその判断で出来ることが増えることに期待し、今まで働く家庭ばかりに向けられていた視点を更に広げていくよう、厚木市の子育て支援について提案していきます。