北九州市の取り組みはすごい!公害のまちからスマートなまちへ

2012年8月2日 17時17分 | カテゴリー: 活動報告

神奈川ネットのエネルギープロジェクトで北九州市のエコタウンとスマートシティを見学してきました。

北九州市は八幡製鉄所が中心となり日本の発展の一端を担ってきましたが、同時に公害により環境破壊が進み、魚どころか大腸菌も住めない海をつくり出してしまいました。少し前の世代の中学校の教科書にあった、煙突から出る七色の煙と鉄錆色になった洞海湾の写真は多くの人が見ているはずです。そこで立ち上がったのが地域の婦人会のメンバーで、このままでは人が住まない街になる、子どもたちにいい環境を残すことこそが必要と説き、そこから脱汚染への活動が始まったのです。

長い時間と努力で現在は空は青く海はきれいに輝いており、その中でエコタウンやスマートシティへの取り組が進んでいます。

 実践例として、火力発電で危惧される石炭燃焼からのCo2排出は極限まで制御され、排出物は再利用されています。また特区利用でカゴメとの協力でトマトのハウス栽培もおこなわれており、工業地帯での作物生産も面白い取り組みでした。8600枚の太陽光発電パネルもあり九電に販売されています。他にも11基の風力発電、海流発電等、自然のエネルギーを利用した取り組みが展開されています。

 新日鉄八幡製鉄所の後地の利用したスマートシティは、水素発電を中心に生活の中に新しいエネルギーシステムを取り入れた挑戦ですが、国からの多額の補助金を基に組み立てられています。東田地区(120ha規模)は5年間で163億円、38の事業展開があります。北九州市は環境都市を掲げその視線の方向は国内に限らず東南アジアを向いていて、培ったノウハウを発展途上国への協力と位置づけ、そのスケールの大きさに驚きます。

 多様な事業の展開には環境への思いが強く、公害の極みから脱したその記憶が基にあると感じました。「工場があるから環境が悪い」から「工場があるから環境がいい」への転換と共に企業やNPOの参画で将来の希望が具体化しています。

こんな北九州市ですが、市役所の各執務室の電気にはひも付きスイッチがついており、昼休みには消灯されていました。大きな取り組みと小さな努力の共存が、市民の共感を得る鍵となっているのでしょう。